魂とDNAのプロフィール

転生した記憶/DNAに宿る記憶

【魂の経歴】魔女狩り村長

 9年前、私の魂のプロフィール(転生歴)の一つで最も酷いと感じたのが

中世ヨーロッパのどこかで村長をしていた村で起こした悲劇だ。

これは、スピリチュアルカウンセラーに透視してもらった。

簡単に言うと、数多くの女性の怨念を受けていた。

オーラにそのエネルギーがまとわりついていたのだ。

その数にして30~40の茶色いネガティブな念だ。

輪廻転生のサイクルで、手放して良いはずなのに、まだ影響を受けている。

私自身がかなり弱っていたからかもしれない。

いったい、どんな村長だったのか。

 

 

 中世ヨーロッパのフランスあたりのある村で、私は村長をしていた。

比較的若い村長として人望を集めていた。

老若男女問わず、村民の悩みを親身になって聞いていたことも理由の一つだ。

しかし、ある日、相談に来た若い女性ブリジットの悩みを聞いている内に

その女性のことが気になり始めてしまう。

若くて、美人で、その時の私好みで、理性を保つに精一杯だった。

何度も相談されている内に、どうしても我慢できなくなり

なんと、ブリジットを襲ってしまうのだった。

このことは内緒にしてくれる、と言ってくれたブリジットだが

あとになり、ばらされてくなかったらと、お金を要求してくるようになる。

それも家族のために仕方なく、といった理由だった。

誠実な女性だったから、私はすぐに騒がれずに済んだというのに、、、

発覚を恐れた私は、仲の良かった司祭と共謀し、ブリジットを魔女として

処刑することを画策した。(どうしようもないクズです)

 理性のたがが外れた私は、同じ手を使って、その後も女性を犯し続けては

魔女狩りで処刑するを繰り返した。

 ある時からは、相談に来る若い女性を待つのがもどかしくなり

自分から好みの女性を探しに行っては声をかけ

「魔女と言われたくなければ言うことを聞け」と脅す手段に出る。

そのくらい、中世での‟魔女”という言葉は、絶大な効力を持っており

権力者たちが、思い通りにするために悪用した言葉だった。

 こうして、何十人も襲い続けたある日。

黒髪が美しいアンヌが相談に来た。

そろそろ罪を犯し続けることの罪悪感が大きくなってきたこともあり

結婚をしたいと考えるようになっていた。

アンヌがいいと思ったので、いつものように悩みを親身になって聞いていると

「姉が亡くなり、貧乏だった私の家は生活が大変でした」

貧乏の美人アンヌは、この時の私にとって、恰好の獲物だった。

貧乏だと、魔女狩り裁判にかけても守られる術がないからだ。

権力を持つ者の思い通りにできる。

でも、今度は結婚しようと思っているから、そういう事はしない。

断ってきたら、魔女という言葉を使って、強引に結婚までこぎつければいい。

何度か目かの相談に来た時に、私はアンヌに抱き着いた。

「私は君にどうにかなってなってしまったようだ、愛してる」

アンヌは黙ったままだったので、そのまま服を脱がそうとした時

「こんな風に、姉も襲われたのね」

突然、彼女が口を開いた。

「いったい何のことだ」

ちっ、過去の誰かの妹だったか、ついてない。

このまま結婚しちまおう。

そう考え、さらに彼女を脱がそうとした時、腹部に強烈な痛みを感じた。

脇腹にナイフが刺さっていた。

「い、いてぇ」と叫ぶ私を、彼女は冷たい視線で見つめる。

「こんなものじゃすまないのよ、姉を失った怒りは」

私は抵抗しようとしたが、彼女は戦闘の技術を持っているのか

ナイフさばきが普通じゃない。

私はあっという間に、両腕と両足を切り刻まれ、身動きが取れなくなった。

「た、助けてくれ」

「ふん、姉もどれだけ叫んだことか」

アンヌの表情をよく見ると、最初に過ちを犯した相手であるブリジットに似ている。

まさかと思った。

「お前の姉の名は?」

「ブリジット、、、覚えてないとは言わせないわ」

あぁ、終わったと思った。最初はこんなはずじゃなかった。

最初に犯してしまったブリジットを思い出しながら後悔をした。

ブリジットにもっと普通にアプローチしておけばよかったのに。

アンヌが動けない私に近づいてくる。

すべてがスローモーションに見え始めた。

胸に突き刺さる痛みと共に、意識が薄れ、この人生を終わるときがきた。